レッド・ライト

「人は真実を知り、真実に怒る」サイモン・シルバー

CMのうたい文句、視点を変えてうんぬんはまさしくその通りだった。

2度予想を裏切られた後、このオチはいったい何なんだと怒り心頭でもう一度ストーリーを追ってみると、一転して別のドラマにたどり着く。というか、初めからそのドラマしかなかったのだと気が付いた。散りばめられた怪しげな演技や台詞回し、ちょっとした嘘はすべてそのためだった。

もっとガツガツとドンデン返しがある映画を期待していたのだけれど、これはこれですばらしい。

ワールド・ウォーZ

単なる高機動ゾンビのパニック映画かと思ってがっかりしていたら、アウトブレイクのようなサスペンス展開になりかなり楽しめた。

展開の速さ、緊迫感の緩急、ラストのすっきり感、どれも王道を行く感じで引き込まれる。

聞きなじみのある声優さん多くてまずまず。

最初の基地での展開や会話には納得できない部分がたくさん。

V フォー ヴァンデッタ

アクションは好みではなかったが物語の構成がすばらしい。

最初の30分でB級ダークヒーロー物かと思ったが、話がなかなか見えてこない。終盤でようやくVに絡まる物語とVが行う物語が、時間をかけて並べられたドミノが倒れて絵が描かれるように見えた。すごくすっきりした。

古今東西、フィンチ警視のようなキャラは愛されるべきだ。

パシフィック・リム

無骨で熱いかっこよさの一言に尽きる。

鉄人みたいな力強いデザインにごちゃごちゃとしたむき出しの駆動部。そしてチェーンソード。そんなかっこいいのあるならもっと早く使えよ。

多国籍キャラクターのちぐはぐな設定がすごく好き。

怪獣にコックピットをつぶされるシーンの絶望感。

犠牲のシナリオについては嫌いなパターン。